投資顧問の存在を知っておく

投資によって資産を増やすことを目指す人にとって、金融商品の仕組みを頭に入れておくことは必須の事項といえるでしょう。
もっとも、金融の世界は奥が深く、素人がいきなり複雑な取引をしようとしても、そうそううまくいくようなものではありません。

そこで、投資家に代わって投資助言をしてくれる頼りになる存在として投資顧問があります。
投資顧問というのは文字通り、顧客に対して様々な観点から投資助言をしてくれる業者をいい、主に有価証券やデリバティブ取引に知見のある人々です。

彼らを利用するメリットとしては、事前に相談して自分が取れるリスクとリターンの範囲で有効な投資戦略を策定してくれるだけでなく、それに沿ってポートフォリオに組み入れるべき有価証券やデリバティブ取引などをアドバイスしてくれるという点にあります。
あくまでも投資助言という役割ですので、最終的にアドバイスされた銘柄を購入するかどうかは自らの意思で決定する必要があります。
顧客側に立った観点から助言するというビジネスです。
仕手筋のように自らの利益を考えて行動するのではなくあくまでも顧客の利益に資するようにアドバイスをしてくれるということもメリットとして言ってよいでしょう。

投資顧問をビジネスとして活動するためには金融商品取引法に基づいて金融庁に登録することが義務付けられています。
仕手筋の人に多く存在するような反社会的勢力についてはそもそも登録することが認められていません。
実際に登録されているかどうかは金融庁のホームページを見ればリストが掲載されています。
しっかりと確認さえすればおかしな業者に引っ掛かる恐れがないというのも安心材料ではないでしょうか。
投資についての心強い味方である彼らの役割を理解してうまく使いこなすことができれば、自分にあった投資を行うことにつながり、ひいては中長期的に効率的に資産形成を行うことができるようになることでしょう。

投資顧問に騙されるな!

もっとも、投資顧問はあくまでも助言を行うことが役割であり、繰り返しになりますが最終的な投資の意思決定は投資家自らが行う必要があるという点を認識しておく必要があります。
特に有価証券やデリバティブ取引は元本が保証されている商品ではありませんので、元本を保証するなどという甘い言葉に騙されないように最低限の知識を身につけておくことは必要不可欠です。
金融庁に登録されている投資顧問であれば前述のとおり仕手筋に多くいる反社会的勢力は含まれていないはずですが、それ以外にも個人の業者で詐欺によって顧客を騙すことをいとわない者がいないとも限りません。

最近では、有価証券やデリバティブ取引において確実にもうけが出るような投資助言を売りにして顧客を勧誘するような業者の存在も一定程度報告されているようです。
そういった行為が明らかになると当局から営業停止を命じられるケースもあり、そのような営業停止がもとで顧客とトラブルが発生する可能性もゼロではありません。
また、投資一任と言われる、顧客の資産運用を任されて行うタイプの業者では、投資判断もその業者が行うことから詐欺を行った場合に顧客に損害が発生する可能性がより高くなります。

このように、投資助言や投資一任には顧客を騙す業者がいるかもしれないという点を念頭において仕手筋に利用されるなどといったトラブルに巻き込まれないように、利用しようとする際には事前に信頼できるところかどうかをしっかりと確認してから相談するようにすることが重要です。
自分の身は自分で守るというのが投資の基本ですので、そのような心がけをもって投資顧問を利用するようにすれば、より効果的な資産形成を図ることができるでしょう。

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